THE長文日記

長文とか短文とかのクレームは一切受け付けません

なぜダディどもは旅先や空港で投稿しがちなのか

少し前から「エアポート投稿おじさんがウザい」という言説がいろんなところにでるようになった。


要はFacebookなどに「いま成田ー」とか書く人がウザいということである。


そもそも、「エアポート投稿おじさん」が出没するのは主にFacebookで、今の若者はFacebookをやっていない。ということはそれを指摘しているのもアラサー以降の人々のはずで、もはやなにをかいわんやである。


というか、エアポートというのは総じて暇の総本山みたいな場所で、そりゃ仕事で飛行機乗らない人が飛行機に乗るのは旅行しかないだろうから、ウキウキしてて投稿してる暇なんてないんだろう。


でも仕事で飛行機に乗る人にとっては、空港での待ち時間というのは耐え難いほど暇である。
だいたい国際線だと二時間前に来いと言われ、あっさり手続きが終わってしまうともうやることがない。


ラウンジいって酒飲んで、食いたくもないカレーを食ってみて、うーむ。カレー三杯はやりすぎか、とか悩んだ挙句、暇つぶしにFacebookあたりを見て、「あーおれもなんか書こうかなあ。なんなら知り合いが同じように暇してないかなあ」くらいの気持ちで書き込むのが「成田なう」である。もっというと便名まで書いてあることもある。んで実際「あー山田さんもこれからバルセロナですか」「奇遇ですね、ちょっといっぱいやりますか」みたいなことになったりする。


これが目的なのであって、こんな書き込みが自慢に見えてしまう人はそもそも対象読者街なのでそっとフォローを外すかなんならそのまま友達も外してやってしまえばいいのだ(それで逆上するような相手ならそもそも付き合うべきじゃない)。


だからおれはもう嫌なら読むな、という態度で今までもそしてこれからも空港関連の書き込みをやめるつもりはないのだが、本欄の賢明なる読者諸氏においてはそうご理解いただきたい。


というかやや真面目にいうと「海外に行ってます」とか「東京離れてます」というのをわざわざSNSに上げるのは、「いないんで電話にでなかったりメッセージの返事が遅れたりしても心配しないでください」という意味でもある。


昔、いろいろ落ち込むことがあってブログの更新とTwitterの更新を二日か三日停止したら心配した読者の方が会社に電話やらメールやらをいただいたことがある。人間なんだからいろんな都合があるし、場所によっては移動時間だけでドアツードアで30時間かかることもザラなので、二日くらいの更新停止で慌ててもらっては申し訳ないのである。



札幌で始発のバスに乗って、そのまま千歳空港から羽田へ移動し、成田へ出発するリムジンバスに乗り換える30分の
間隙をついてアシスタントが海外用出張セットを持ってきてくれて国内用と交換してそのまま成田へ。


成田でもあまり時間的余裕はなかったが、そのままアリタリア航空に乗ってローマへやってきた。
フライト時間は12時間。トランジットがないぶん早いのはいいのだが、機材が旧式でWiFiも搭載されていないため、いわば12時間の完全通信途絶。この12時間をいかに過ごすかというのは出張族の永遠のテーマでもある。


映画を見るにしても、たいていの話題作は見てしまっているので「みようと思ってたけど見逃した映画」が機内に用意されていることは少ない。


そんなこともあろうかと、普段はiPadのほうに映画を入れておくのだが、今回は事情があって置いてきてしまった。
やばい全然コンテンツがねえじゃん、というところで途方に暮れつつ、年のためフライト直前にダウンロードしておいたKindle本とかで時間を潰す。


アーサー・C・クラークの2001年の前書きを読んでいたら案の定ねむくなり、作戦大成功。
そして一眠りして目がさめると、「これから離陸いたします」というアナウンスが


嘘だろおい。あんなに爆睡したのにまだタキシングしてたのかよ!!


もう一度、と気合を入れて眠る。


おれは大泥棒だかホームレスだかで、なのにすごい高層マンションの高いところに住んでいて、しかしその部屋は自分のものではないみたいで、一緒に泥棒みたいなことをしてるパートナーの不二子みたいな女に家賃を聞いたら、「あーここね、たぶん月8000万ってところじゃないかしら」と言われて「月八千万!!!?で賃貸マンションとかありえねーだろ」と叫んだところで目が覚めた。


寝ぼけた頭で冷静に考えてみると、ホテルのスイートルームが一泊15万円だとして、30日で450万で泊まれることを考えるとすると、どう考えても賃貸で月8000万円はありえない。あー良かった、と謎の安堵を覚える。


むかしから、たまに「高層ビルもの」の夢をみる。それは取引先のオフィスだったり、住宅だったりするのだが、そもそも僕は高いところが嫌いなのでそんなところに住むわけがない。たぶん最近PS4のスパイダーマンをやりすぎて、高いところが普通になってしまったのだろう。


あーやれやれ。気がつくと寝汗かいてた。家賃が高いくらいでビビりすぎだろ。まあしかしこんだけ夢見たらもう1/3くらいまで来てんじゃないの?どーなのよシニョール?


と思って時間を確認すると30分しか経過していなくて絶望。
これを恐れていたのだよこれを。


寝ても覚めても時間が進まない精神と時の部屋状態。たまに飛行機でこうなるともう収拾がつかない。


だめだ、違うことしようと思ってこのブログを書き始める。
やはり時間を効率的に消費するには生産するのが一番である。


しかししばらく書くと飽きてきて、他のことでもするかと思ってiPhoneをみると、大昔にダウンロードはしたけれども一度も遊んでいないゲームソフト群に目が止まった。


でも最近のゲームはネット接続が前提のものが主流なので、なかなか僕が機内で遊べるものがないのう、と思っていたらあった。


「ダンジョンメーカー」というゲームで、これがほどよく中毒性があってよくできてる。


遊んでいるうちにみるみる時間が過ぎていき、気がつけばもうローマ上空にいた。
ぜんぜん生産することが時間消費に繋がってない。


世の出張族ダディほど時間の潰し方に腐心してる人たちはいないんじゃないかと思う。
もちろん仕事すりゃいいんだけど、機内ってどーも最高のパフォーマンスで仕事ができる感じがしないんだよね。酒とかガンガンでてくるし。


そんなこんなの珍道中でやっとつきました。ローマに。
札幌からのドアツードアで考えると、結局20時間くらいかかったかな。


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ローマの街中は夜中だというのにアコーディオン演奏してるような連中が溜まってて本当に治安が悪いんだなという気がする。


まあでもついたからよかった。
明日が本番だから少し早いけど早めに寝よう