THE長文日記

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推理ドラマとしての「やれたかも委員会」

ドラマ「やれたかも委員会」がやばい。


原作も十分面白いのだが、ドラマになって面白さが冴え渡っている。
孤独のグルメもかくや、というヒットコンテンツだ。


まず、白石麻衣がいい。
良すぎる。


原作では財団法人ミックステープ代表の月満子が鋭い推理を展開するのだが、白石麻衣演じる月綾子はさらに冷たい目線で「やれたかもしれない」エピソードを斬る。この斬り方が実に痛快である。


そもそもやれたかも委員会とはなにか、知らない人はいらないと思うが、万が一のため説明しておこう。


やれたかも委員会とは、もともとはcakesで連載されていた漫画作品である。
それがめっぽう面白いということで話題になり、単行本になり、ついにドラマになった。昨年AbemaTVで一度実写化されたあと、今年になって毎日放送(MBS)のドラマになった。


相談者が「あの日、頑張ればやれたのではないか」というエピソードを持ち込み、三人の委員による「やれたかも委員会」が「やれた」「やれたとはいえない」を判断する。


男性委員は比較的ハードルが低いのだが、紅一点の月綾子が毎回毎回、鋭い推理を発揮する。


漫画の場合は、月満子がズバッと斬って終わるのだが、ドラマでは、「やれたかも委員会」によるさらに突っ込んだ検証とシミュレーションが展開される。


これが秀逸である。
たとえば「男女逆だったらその話は成立するのか?」をシミュレーションしたり、「あそこで告白していれば?」をシミュレーションしたりする。まあたぶん、尺的にそういう話を盛り込まないと成立しないのかもしれないが。


しかもやたらホワイトボードが活用される。
こんなにホワイトボードが活用されるドラマって初めてじゃないだろうか。


ホワイトボード愛が強い小生としてはホワイトボードで図が書かれるだけでワクワクしてしまう。


ひとつの事象を検証して、なにげないものごとの裏側に隠されていた意図や真実を炙り出すという意味では、これは立派な推理モノである。


しかも、殺人事件に比べると非常に身近に起きそうなエピソードなので面白さは段違いだ。
もはややれたとかやれないとかもどうでもいい。


そもそも過去の恋愛なんだから救いはないのだが、救いのない相談者を全力で励ます能島譲(佐藤二郎)、相談者に共感しつつ自分もなにかありそうなオアシス(山田孝之)のバランスもいい。


原作だと、オアシスの立ち位置であるパラディソはあんまり存在意義が感じられないのだが、ドラマでは見事に三位一体のチームとして完成している。


これを見ないのは実に勿体無い。
まあでも、白石麻衣のスーツ姿がとてもいいというのが本質です。


TVドラマ「やれたかも委員会」15秒PR映像


綾瀬はるかのスーツ姿が素晴らしい義母と娘のブルースについてはまたこんど


やれたかも委員会 1巻

やれたかも委員会 1巻