THE長文日記

長文とか短文とかのクレームは一切受け付けません

なにこれ?超面白いんですけど:憂国のモリアーティ

 新しい漫画に触れるというのは、ひとつの人生を増やすようなものでもある。
 先月のAmazonへの支払いが大台を突破してしまい、改めて本という沼に震撼した。いやマジで沼


 「憂国のモリアーティが面白いよ」と聞いて、「へー」と思っていたのだが、どうやら本格的に面白そうなので読んでみた。一気に六巻まで。やばい。面白い。


憂国のモリアーティ 1 (ジャンプコミックス)

憂国のモリアーティ 1 (ジャンプコミックス)


 何を書いてもネタバレになってしまうのだが、ぜひ読んでほしいと思うので多少のネタバレをしてしまうが、まず、そもそもモリアーティというのが誰なのかわからん、という人でもたぶん面白いんじゃないか。


 そしてモリアーティが誰なのか知ってる人にとってはより面白いのではないか。


 まあ知ってる人は当然知っていることなのでモリアーティが誰かと言えば、永遠の名探偵、シャーロック・ホームズの好敵手であるジェームズ・モリアーティ教授である。



 だが、本作ではジェームズ・モリアーティは三人登場する。しかも全員が美青年である。
 真の貴族、アルバート・ジェームズ・モリアーティと、孤児であったが天才的な頭脳を持ち、アルバートの両親を殺し、二十歳で数学教授になるウィリアム・ジェームズ・モリアーティ、そして彼の弟であるルイス・ジェームズ・モリアーティ。


 そもそもジェームズ・モリアーティが三人いるとして、ファーストネームではなくミドルネームが変化する方が正当な気がする(ファーストネームとラストネームは特別なので省略されない)。本当ならジェームズ・アルバート・モリアーティとジェームズ・ウィリアム・モリアーティとジェームズ・ルイス・モリアーティであるべきだが、そこは取材力が不足していたのか別の理由があるのかわからん。しかしまあ面白いからいい。


 そしてモリアーティ教授が登場するからには、もちろん好敵手のシャーロック・ホームズとジョン・H・ワトソン医師も登場する。コナン・ドイル本人も出てくる。


 シャーロックの兄であるマイクロフト・ホームズは政府関係者であることは公式設定だが、本作ではマイクロフトは英国陸軍秘密情報部第六課の設立をアルバート・J・モリアーティに許可する。


 MI6(軍事情報部第六課)は「存在しない課」と言われ、当然、これは007ことジェームズ・ボンドの所属する国際諜報組織なのだが、アルバートは本名を秘し、「M」と名乗る(モリアーティだから)。彼の秘書は、もちろん「ミス・マネーペニー」だ。


 そして第六巻でついにMI6に所属する「殺しのライセンス」を持つ「七番目の男」が登場する。これで興奮しない人は読まなくてよろしい。


 もはやシャーロック・ホームズ関係ない。


 ぜひとも実際にMI6に所属していて、ジェームズ・ボンドシリーズを書いたイアン・フレミングや、エニグマ暗号解読のために史上初のデジタルコンピュータを開発したアラン・チューリングも出してほしい。いや、ここまで英国愛があればぜったいに出てくるはずだ、と思いつつ、とにかく面白いからみんな読んでほしい。


 久しぶりにゾクゾクするような漫画が出てきた。ぜひ続いてほしい。