THE長文日記

長文とか短文とかのクレームは一切受け付けません

どうでもいい話

「あれ、ここからサクラメントまで何分で行けるんだっけ?」


「ざっと1、2時間ってところじゃない?」


「そうか」


僕はいま、ロサンゼルスにいる。
今回は出張ではない。
言ってみれば短期留学しているのだ。


そうブログに書いたとろで、なにかがへんだ、と思った。
僕はロサンゼルスにいない、と頭のなかで別の僕が指摘する。
留学もしていない。


ふと気づくと、東京の自宅のベッドで横たわっている自分を意識する。僕は夢の中でロサンゼルスに短期留学しているブログを書こうとしていたらしい。


なぜロスで、いったいどこの大学に留学しようとしていたのかはわからない。UCLAというよりはUSCだろうか。


今年はバンクーバーに行くつもりだ。たぶん初めて行くことになる。
それだけは確定したので、飛行機嫌いの自分としては、この機会にグランドツーリングを実現したいと考えている。


本当は去年やろうと思っていたのだがチャンスを逃してしまった。
しかし8月の一番楽しい字期をコミケにも行かずグランドツーリングに行くというのは少しもったいない気もする(が、仕方ない。どうせ8月はお盆もあるから仕事も閑散期なのだ)。


昨日とあるイベントに参加して、急に頭が世界に切り替わった。
なにか刺激を受けたらしい。


むかしから、暇になると頭が世界を向いてしまうのだが、今回はいよいよそれが実現できそう、という気がしていてワクワクする。


グランドツーリングというのはなにかというと、本来は英国の若い貴族が学習の締めくくりとして2〜3年の間、ヨーロッパをクルマでめぐるツアーである。


要するにそれでオトナになるということだ。卒業旅行、とも違うかもしれない。
イメージとしてはチェ・ゲバラのモーターサイクル・ダイアリーズみたいなものかもしれない。


男にはグランドツーリングが必要だ。それも、数年おきに何度も。


要はマーケットを見に行くということである。
世界にはどんな人がいるのか、どんな課題があるのか、それを自分で見に行く必要がある。


幸い、知人友人が世界中に散らばっているので、それを順番に巡ってもいい。


飛行機に乗る時間を最小限にするために、まず香港、そして深セン、次にベトナム、シンガポール、さらにバンガロール、それからイスタンブールに行って、モスクワあたりに寄り道して、返す刀でベネツィアあたりに宿を取って、そこから文字通りレンタカーでグラントゥーリズモに繰り出すのもいい。ジュネーヴからパリへ行って、ユーロスターでロンドン、また戻ってブルゴーニュでワインを飲み、カルカソンヌで一泊、バルセロナで好きなワインを買い、それからバンクーバー、次にボストン、ニューヨーク、ワシントンD.C.、それからヒューストン、オースティン、ロサンゼルス、そこからクルマで北上してサンフランシスコ、カニを食べたりdrikinに会ったりしないと。そこから直行便で東京に戻ってくる、とかね。この旅程だと、どんなに急いでも一ヶ月くらい掛かりそうだ。22都市をまわるわけだし。


そういう意味ではIJCAIが7月にストックホルムであるから、そこを起点にしたほうがいいかな。
夏の北欧は行ったことがないし。去年は真冬のメルボルンで死ぬかと思ったけど。


あ、だめだ。8/2に長岡花火があった。
今年も何人かの人と花火を見に行く約束をしていたので外す訳にはいかない


実際にはまる一ヶ月いなくなるのは厳しいかな。まあよくて2〜3週間ってところだろう。
それか逆回りかな。サンフランシスコ、次にヒューストン、オースティン、ワシントンDC、ボストン、そしてニューヨークは諦めてバンクーバー、そこから大西洋横断してヨーロッパからのアジアルートで帰るほうが飛行機に乗る時間は節約できそうだ。


それでも6都市まわるから一週間かかる。
親父がいつも言っていたな。
旅行は計画しているときが一番楽しいんだと


僕は「旅」が好きなわけじゃない。
ただ、それが必要だと思ってやっているだけだ。


いわばThink globally, also Act globallyであり、人類のことを考えるなら人類のことを見極めなければならない。


東京は死ぬほど居心地が良いが、東京で時間を持て余しても、休日にやることはせいぜい酒を飲んだり本を買いたりすることだけで、これは大いなる無駄といえる。そんな暇があるなら、街に出て人を見るべきだ。


どうすればもっと人に寄り添えるか。


結局、クリエイターとしてゲームを作っていたときも、プランナーとしてアプリやWebサービスを作っていた時も、経営者として世界市場の動向を調べていた時も、そしてAIのイノベーターとして誰もがつかいこなせるAIを考えようという時にも、僕がやることは変わらないのだ。



世界も少しずつ変化するが、それよりも僕の内面が変化している。
新しい心でいまの世界と向き合うことで、世界との接点を作ろうともがくしかない。


偉大なアイデアは、得てして長距離の移動中に生まれるものだ。
移動中は退屈だし、安易に酒や友達に逃げることもできないから、アイデアにたどり着きやすい。
それをまとめる時間さえあれば。たとえば手元にちょっとしたコンピュータがあればプロトまで作れる。世界中どこでも、だ。


その昔、IVCというコンセプトを考えたことがある。Inside Vehicle Companyだ。
これは会社の仕組み、プランナー、プログラマー、クリティックの三者をまるごと一台のクルマに入れて、移動しながら開発するというコンセプトだった。


IVCではPCWプロセスをまわす。PCWとは、Plan→Code→Wowであり、これをまわしながらアプリを開発する。実際、このプロセスによってできたアプリがいくつか世界的ベストセラーになった。今も世界中のAppleStoreにアイコンが残ってるかもしれない。


ただ、このコンセプトはAIでは実現するのが少し難しい。
なぜならAIはクルマの中で学習するのは効率が悪すぎるからだ。


もっと腰を据えた本格的な開発が必要で、AIくらいの規模になるとIVCコンセプトでは手に余る。


でもよく考えると、車内でコーディングするというのはかなりの特殊スキルであり、わざわざ車内でコーディングするよりは車内でアイデアを考えてネット経由でアイデアを伝え、開発されたものを現地で試す方が理にかなっているという気がする。


いわば Planet-wide Developmentである。


PDコンセプトでは、PTIWプロセスをまわす。
PTIWとは、Plan→Train→Inference→Wowであり、AI時代の開発手法といえよう。もちろんTrainの前にデータセットを集めたり拡張したりするコードを書く必要がある場合もある。


PTIWプロセスの場合、プランナー一人が世界中を旅しながら現地の人に学習結果を見せてWowの役割をさせることができる。


ついでにデータを集めながら旅できるともっといいかもしれない。



さてどうしようかな