THE長文日記

長文とか短文とかのクレームは一切受け付けません

PEZYは今こそ頑張って欲しい

 齋藤さんの件はやはり事前に聞いていた怪情報が概ね追認される形で、やはり政治がらみだった。政治怖い。政治とはできるだけ距離を置きたいけど、僕自身が未踏という一種の助成金で仕事を始めた人間なので、国に対して恩があるわけだから政府から協力を求められれば無碍にもできず、安いギャラで委員にもならなきゃならない。たぶん今、僕を一番安く使っているのは政府である。あまりにも安くてここで書けないようなギャラなのだが、これは恩返しであるので仕方ないと割り切っている。が、距離のとり方間違えるとマズいな、と改めて思った。


 そういや加計問題のときに首相付近のジャーナリストだかの事務所家賃を齋藤さんが持ってるという怪情報が週刊誌に載ってたなあ、ということを思い出した。くわばらくわばら。



 ただ、どうも政治家と個人的なつながりがあって優遇されていた可能性がある、ということで税金の横流しをしていたということなら、齋藤さんがどうこう以前に許せないことだし、助成金の一部が政治家やその関係者の懐に流れていたとすれば、それはそれでしっかり究明して欲しいが、PEZYの事業はこれからも存続して欲しい。


 単なる助成金の誤魔化しではなく(それだけだったら返納とか厳重注意とか、まあとにかく前段階があるはずで、いきなり逮捕はありえない)、誤魔化したカネを政治資金に還流、しかも政権政党の党首が、ということになればこれは完全にアウトだし完全に特捜案件だし、特捜部の新部長が腕まくりしてやる初仕事に相応しい仕事と考えられたのかもしれない。


 しかしこれも変な話なんだよなあ、PEZYの技術はそんな誤魔化しをしなくてもぜんぜん先進的だし、ふつうに成立すると思うし、NEDOに限らず国プロの審査は相応に厳しいし、そこで得た金を政治家や関係者に横流しする動機があるとも思えん。発注先が自分の子会社ではなく、政治家の親族の関係会社だったら完全にアウトだと思うけど。



 しかし齋藤さん、人がいいし気前もいいから、山口さんの事務所家賃をポーンと出してあげる、みたいなことは悪意なく男気で普通にしていた可能性もある。もしそうだったら、脇が甘かったと言われてしまうかもしれない。


 ここに僕は教訓を学ぼうと思う。政治、ダメ、ゼッタイ。


 あと、男気もダメ。

 やっぱり僕は血も涙もない人間のクズとして生きようと思う。


 昔、友達が海外に移住するので100万円貸してくれと言ってきたことがある。


 「まず、お前、いい年こいて100万円も貯金がないというのはどういうことだ」


 「いや、ないんですよ」


 「銀行から借りろ」


 「えー貸してくれないの?」


 「俺は貸金業者じゃないし、回収する能力も差し押さえる能力もない。君が金を返すかどうかわからないし信用できない」


 「友達なのに信用してくれないの?」


 「金が絡むと人は人格が変わる。君と友達でいられなくなる。いいから他をあたれ。たとえ貸すにしても俺はリスクを上乗せした合法ギリギリの金利を要求する。したがって、俺から借りても無利子ではない。となれば、銀行から借りるほうが利子が安くていいだろう」


 それで結局彼がどうやって引っ越し代金を工面したかは知りませんが、いまどき100万円ならアコムでも銀行でも正当な理由があれば貸してくれます。


 まあ僕は齋藤さんが好きなんでいい方に考えたいんですが(たぶん齋藤さんを直接知ってる人はみんなそうだと思う)、仮に齋藤さんに全く悪意がない場合、というストーリーを考えてみましょう。



 ・齋藤さん、元TBSの山口さんと知り合い、いろいろあって山口さんに惚れ込む


 ・山口さん、「齋藤さん、事務所を借りたいんですよ」


 ・齋藤さん、男気で家賃を払うことを承諾


 ・税理士「金額が大きいので会社の経費にしましょう」


 ・齋藤さん「あ、ハイ」


 ・特捜「おい、その金は税金じゃねえのか?しかも山口っていったら、総理につながってる記者じゃねえか。総理に金渡してたんだろう」


 ・齋藤さん「えっ・・・」



 という話だといいなあと思いつつ、こんなに単純な話だったら何ヶ月も内偵して裏とれば無理筋だってわかるはずなんで、たぶんまだ報道されてない真実があるんでしょう。


 日本、いや、人類の未来のために非常に重要な仕事をされていた方だけに、どこでボタンを掛け違えてしまったのか、あと、僕も税金いただいてる会社の社長なんで、「知りませんでしたすみません」で逮捕されたくはないので、ほんとになにがマズいという話だったのかを見極めたいと思っています。それはそれでわかりやすい答えを求めている部分は自分の中にはある。


 元官僚の同級生から、「とりあえず役所に絡む仕事をやるときにはこれを遵守しとけ」と事務マニュアルがおくられてきた。

事務処理マニュアル(METI/経済産業省)

http://www.meti.go.jp/information_2/publicoffer/jimusyori_manual.html


 僕は仕事柄、政府の人たちと絡むことも少なくないのだが、いまどきのお役人というのは本当にしっかりしていて、たとえ飲み会を開いても絶対に割り勘。基本的に接待というものが通じないような仕組みになってる。また、役人の方々も基本的には日本国の行く末にしか興味がない。どうすれば国益に貢献することが出来るか、興味はそこにしかない。まあたまに何も考えずに「仕事を増やしたくない」という態度を隠さないどうしようもない人もいるが、少なくとも経産省の役人ではそういう人を見たことがない。


 だけど本当に役人や政治家、その関係者に対して男気を見せると、それは男気ではなくて贈収賄の疑いをかけられるのだ、ということを我々は改めて学ばなければならない。


 むかし、リクルートの江副さんが書いた本かなんかで、「親しい人に良かれと思って未公開株を渡したら贈収賄になってしまった」とあった気がする。実際にはそうでもないのかもしれないが、基本は「よかれと思って」という気持ちがなかったら、わざわざ未公開企業の株を渡すなんて言うリスキーなことはしない。


 実際、僕はよく友達から「清水の会社の株買わせてよ」と言われるのだが、未公開会社というのは株主の数が制限されており、しかも株主総会とかするたびに全株主に招集通知を出したりしなければならずめちゃくちゃ面倒くさいので基本的に全部断っている。よほどのステークホルダーでない限り、身内にも株を売ったりはしない。


 まあだけど、とにかく政治とか官僚とかと個人的に親しくなって、「便宜を図った」と思われてしまうような安易な行動は厳に慎まなければならない。人のふり見て我がふり直せ、他山の石にするしかない。


 とはいえ、リクルート事件にしろロッキード疑惑にしろ、ライブドア事件にしろ、特捜の操作が入って社長が逮捕されても、正しいことをやっていれば、潰れた会社はない。リクルートは今も一流企業だし、ライブドアなんか、今はLINE株式会社だしね。なので、PEZY社員の皆さんは不安でしょうが気を確かにもって粛々と日々の業務をやって欲しいと思います。

 

 あと、AbemaTVから、今夜9時の番組でPEZYのスパコンがいかに先進的だったか、解説して欲しいとして呼ばれていて、最初はスパコンにも本件の疑惑にも詳しくないから断ろうと思ったんだけど、PEZYを応援するために出演することにしました。AbemaTV見たことないけど


14:30追記

 AbemaTVから連絡があって、内容が富岡八幡宮事件に差し替わったのでPEZYのニュースは流れちゃったらしい。PEZYの素晴らしさを知ってもらういい機会だったのに残念


 齋藤さんが少なくとも懐に金を入れて豪遊するタイプの人間ではなかったことを僕は信じている。

 夕方に打ち合わせになっても、決して「そのあと飲みに行きましょう」とならない、いまどき珍しいくらいの人だった。


 本当に悪い人なら、わざわざ出身地が同じと言うだけでわざわざ連絡して会った小学校のOBに、金を無心する訳でもなく、「長岡は素晴らしい人物を輩出する土地なんですよ」と解くだろうか。彼は本当に、それだけを言いに来たのだ。


 その後も、金にまつわる話は一切しなかった。それどころか、「困ったらいつでも助けるから言ってくれ」と言うような人だった。


 齋藤さんのピュアさは、彼の著書にも現れている。いま出先で現物がないから写真を掲載できないが、齋藤さんの著書「エクサスケールの衝撃」を「見て」欲しい。読まなくていい。


 ものすごい分厚さである。聖書よりも厚い。ふつうこういう本は、何人もの共著者が書くものだが、齋藤さんは一人で書いてる。この熱量だ。分厚さたけで熱量がわかる。仮にゴーストライターを使ったとしても、これを一冊の本としてまとめ上げるのは超一流の腕と情熱がなければ成立しない。


 本当に金に汚いひとだったら、この本一冊のネタで3,4冊は書いてる。けど、齋藤さんは一冊の本で全てを伝えたかったのだ。それほど熱い情熱を持った人が、私利私欲のために公金を横領するわけがない。そのように疑われたとしても、なにかの間違いだろうが、特捜も引っ込みがつかないから、頑張って起訴するだろう。


 ホリエモンの拘留時間も、金子勇より遥かに短かったそうである。同時期に拘置されていたので、その話も金子さんから聞いた。


 とにかく、歩みを止めてはいけない。PEZY社員の皆さん、齋藤さんが最も望まないのは、彼の描いた夢が潰えることだ。齋藤さんには悲劇のヒーローになってほしくはない。不屈のヒーローになって欲しい。


 僕から言えることはそれだけです。