THE長文日記

長文とか短文とかのクレームは一切受け付けません

起業する前に読んでおくべき本 小さな失敗があるから大成功する。あとラーメン

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 未踏をきっかけとして起業するということに対して僕は以前よりポジティブに捉えている。

 起業して失敗しても構わないのだ。

 今の日本、会社を潰してもクビを括ったりする人がいるわけじゃない。


 夏野剛さんだって、起業して派手に失敗して、それからi-modeを作った。

 失敗ということに対して前向きになることが、まず起業には重要だと思う。


 僕も会社を作ろうと思った時、最初に考えたのは「はやく失敗したい」ということだった。

 小さい失敗をたくさん繰り返せば大きな失敗を避ける事ができる。これは絶対の真実である。


 ただし、どんなに賢い人でも、経営に失敗することは避けられない。

 経営というのは、ひとつには運だ。


 人間誰しも、失恋した経験があると思う。

 好きな人に告白して断られた、付き合っている人とどうも合わなくて、別れることになった。


 つらい思いをした。

 

 けれどもそれで、恋愛そのものをやめてしまうだろうか。

 恋愛そのものをするべきではないだろうか。


 起業とはそれに似ている。

 自分のビジョンを愛し、未来を信じ、とにかく一歩踏み出す。


 もちろんその考えは間違いで、いつか失敗するかもしれない。

 けれど、人生では、失敗したことの後悔よりも、やらなかったことを後悔する方が圧倒的に多い。

 挑戦するチャンスがあるならば、やるべきだ。


 僕の周りで起業に失敗した人は、とても多い。

 でもその誰もが、起業する前よりは確実に幸せになっている。


 起業して失敗するということ、失敗するとどうなるかということを正しく理解していれば、失敗など怖くない。むしろ望むところだ、という感じである。


 ある人は会社を畳んで、大企業の幹部になったし、社長になった人だっている。

 夏野さんなんか大企業である東京ガスを辞めて起業して、ビル・ゲイツに注目されるまでになるんだけど、いろいろあって失敗してドコモに引きぬかれて、i-modeを作った。


 i-modeの初期には、夏野さんが起業した頃に培った人脈がとても役立った。

 その頃アクセスに居た真田さんは、後にサイバード、そしてKlabの立ち上げを行った。真田さんのもと、サイバードとKlabで活躍した千葉功太郎は、後にコロプラを作った。


 i-modeの成功は、夏野さんの起業失敗という体験が元になっていることは間違いない。


 夏野さんがハイパーネットの立ち上げに成功していたら、i-modeは存在しなかったかもしれないし、i-modeが存在しなかったら、ドワンゴニコニコ動画iPhoneも存在していないのである。


 iPhoneのビジネスモデルはi-modeに強い影響を受けているし、i-modeが成功していなかったらコンテンツ課金プラットフォームは未だに世界のどこでも立ち上がっていなかったかもしれない。


 たったひとつ失敗しただけで、夏野さんは一兆円産業を創出したのである。


 だからまず失敗を恐れて起業できない人は夏野さんについて学ぶのがいい。

 読む順番はこんな感じ

社長失格

社長失格


 これは名著。

 ほんと、これに全て集約されている。

 書いているのは板倉雄一郎さんで、彼が立ち上げたハイパーネットの副社長が夏野剛さん。

 ビル・ゲイツとの対決が面白い。

 そして物語は意外な結末を迎える。


 僕が若いころに読んだときはキャバ嬢と同棲してその子に自分を「殿」と呼ばせてる板倉さんはどうにもカッコ悪いな、と思っていたんだけど、そういうことを含めて読む価値が凄くある。


iモード事件 (角川文庫)

iモード事件 (角川文庫)


 これも名著。読みやすい。

 松永真理さんというリクルートの転職雑誌の編集長が、ひょんなことからNTTドコモの部長として引きぬかれ、IT音痴だった彼女が、唯一思い当たる大学生時代のアルバイト、夏野剛を呼び出してi-modeを立ち上げるというストーリー。


 社長失格でハイパーネットにトドメを刺した住友銀行の担当者を、夏野さんが口説き落とす当たりがクライマックス。


 夏野さんもたくさん本を書いておられが、ありすぎるので一冊だけ紹介する

ア・ラ・iモード

ア・ラ・iモード


 紹介する理由は、僕と川上さんが二行だけ出てくるから(笑)

 エッセイ風なので読みやすい。

 そこだけ読みたい人は索引から行くのがオススメ


 さて、失格になった社長さんである板倉雄一郎さんだけど、会社を潰して自己破産しても、その後、元気に暮らしていて、こんな本を書かれておられる。

社長復活

社長復活


 要するに、みんなあっけらかんとしているのである。


 失敗ほど学びの多いことはない。

 ビル・ゲイツの居た頃のMicrosoftでは「失敗した人間にこそ、重要な仕事を任せろ」というルールがあった。


 奇妙なルールに思えるかもしれない。

 しかし未だにエコノミークラスで移動するほどの合理主義者のビル・ゲイツのことだ。意味のないルールなど作らない。


 失敗を経験したことのない社員は、失敗を知らないが故に臆病になるし、成功確率が上がるとも限らない。仮に社内のプロジェクトがひとつでも失敗すれば、Microsoftほど大きな企業となると兆単位の損失を産んでしまう。それに比べると社外で失敗を経験した人材を雇うコストは限りなく低い。だから起業の失敗を経験した社員を雇うのは得である。



 結局、プロジェクトの成功や失敗というのは最終的には単に確率論であるので、サイコロはたくさん振った方がいい。


 確率論で勝つには、まずクレバーに考えることだ。

 

 しかし確率論は直感に反するものが多いため、多くの人は勘違いをしてしまう。

 典型的な例としてモンティ・ホール問題を論じてみよう。

「プレイヤー(回答者)の前に閉じられた3つのドアが用意され、そのうちの1つの後ろには景品が置かれ、2つの後ろには、外れを意味するヤギがいる。プレイヤーは景品のドアを当てると景品をもらえる。最初に、プレイヤーは1つのドアを選択するがドアは開けない。次に、当たり外れを事前に知っているモンティ(司会者)が残りのドアのうち1つの外れのドアをプレイヤーに教える(ドアを開け、外れを見せる)。ここでプレイヤーは、ドアの選択を、残っている開けられていないドアに変更しても良いとモンティから告げられる。プレイヤーはドアの選択を変更すべきだろうか?」

(wikipediaより)

http://ja.wikipedia.org/wiki/モンティ・ホール問題:title]

 

 これ、瞬時に答えはわかっただろうか?


 「ドアを変更すべきかどうかは結果に影響を及ぼさない。だって1/3なんだから」


 多くの人がこう考える。

 この「多くの人」のなかには、一流の大学教授や数学者、科学者も含まれる。


 しかし実際の答えはこうである。

答えは簡単である: 「プレイヤーが選択した扉、モンティが開けた扉、残りの扉のそれぞれの当たりの確率は、1/3, 0, 2/3 である。したがって選択を変更するのが得である。」

http://ja.wikipedia.org/wiki/モンティ・ホール問題:title]


 この答えに納得しない数学者達が猛反発して世界中を巻き込んだ大論争になったというストーリーについてはWikipediaを読んで欲しいんだけど、結論として、この答えは正しいことが数学的に決着がついている。


 この問題を出したのは、マリリン・サヴァントで、知能テストの最高点は230。世界最高のIQを持つ人間としてギネスブックに登録されたことで知られる作家だ。


 起業して失敗するのは、ドアを開けてハズレをひくのに似てる。


 そのドアが不正解だと知っている人が居るのなら、その人を雇い入れて別のドアを開けさせるべきだ。多くの人はどのドアが正解なのか完全に知らないのだ。不正解の可能性を知っていれば、正解を導く可能性は上がる。このモンティ・ホール問題でいえば、二倍になる。それどころか66%の確率で正解を引くことができる。


 正解にたどり着くためには失敗の経験が必要である。

 必要というか、あった方が有利である。


 若い人はやる前から失敗を恐れて動かないことが多いが、失敗は早ければ早いほど次の成功も早くやってくる。もたもたしてたら爺さんになってしまう。


 だから前向きにポジティブに、失敗するべきだ。



 しかし悪い人に騙されたりしてはいけない。

 

 昨日ふと、こんなページが出回ってきて懐かしい気持ちになった。

404 Not Found | このページは存在しないか、すでに削除されています

http://blog.livedoor.jp/nicovip2ch/archives/1900092.html

 そう。

 消費者はラーメンを食っているつもりで、実は情報を食っている。


 というか、ラーメン屋はソフトウェア会社とハードウェア会社の両面を持っているのだ。

 ラーメンそのもの質を決定するのはレシピというソフトウェアであるが、それをどう伝えるかというコンテキストも非常に重要なのだ。


 人気店でラーメンを食べる時、多くの人がスペックを読みながら食べる。

 能書きを読みながら食べるラーメンは格別に美味いのだ。


 逆に言えば、スペックを読まないと何が美味いのかよくわからないものは結構ある。


 起業する前に、この漫画を全巻読破することをおすすめする。

 これはラーメン漫画だが、実は経営マンガだ。

 いつのまにかKindle版が出ていたから思わず全巻買ってしまった。

 この漫画は本当に凄い。


 唯一の欠点は、ラーメンが食べたくなってしまうことだ。

 けれども、この漫画では、ラーメンというもの、そしてラーメン店というもの、経営というもの、様々なことが書かれている。


 主人公の目的は自分のラーメン屋を持つことなので、ラーメン屋を経営するためにはどうすればいいかということを学んでいく、そこには商品開発(独自性の強いラーメン)、マーケティング、マネジメント、オペレーションといった経営に必要なすべての要素が凝縮されている。


 最終巻で僕は、感動して本当に涙をボロボロこぼして泣いてしまった。

 こんなに泣いた漫画は、めぞん一刻うる星やつらしかない。


 続編としてラーメン才遊記もある


 こちらも面白いから超オススメ。

 ただ、ラーメンが食べたくなってしまうのでダイエット中の身にはなかなかつらい