THE長文日記

長文とか短文とかのクレームは一切受け付けません

やけくそ

 中学の同級生とまた飲んだ。

 今回は彼の仕事の話をじっくりと聞いた。


 すげー面白い。

 中学の同級生って、今更会っても話することないだろうと思ってたんだけど、意外や意外、すげー面白い。


 生きる世界が違うとはこういうことか、と思った。


 彼は半年前に転職したばかり。

 彼の業界のトップ企業はマイクロソフトAppleソニーとドコモを足して倍にしたくらいの売上高を誇る。利益だけで7兆円。世界が違う。利益だけでソニーの売上高に匹敵する。


 彼の会社も、売上は軽く兆を超え、利益は数千億を誇るが、円高ドル安や相場変動など、人知の及ばない要因で業績が大きく左右される。そんな会社のサラリーマン。


 一方で


 「実は社会人になるまで、メールって打ったことなかったんだよ」


 というIT音痴ぶりも発揮する。

 同世代とは思えない。大学でメールとか打たなかったのか?と聞くと


 「おれたちの時代はレポートとか全部紙だっただろ。文系は特に」


 と言われた。そりゃそうか。

 たしかに理系でもレポートはプリントアウトを提出してた。

 時代は変わるな。


 「うちの会社もどうなるかわかんないけどさ、まあ最悪、嫁の実家に引っ込んで、バイトでもして暮らせばいいや。家賃かからないから月5万くらい収入があれば生きていけるだろ。嫁も働いてるし」


 逞しい。


 こういう気持ちを持てることが本当の逞しさだと思った。

 

 まあ実際には無職のアラフォー男を雇ってくれるバイト先なんかないかもしれない。

 けどまあ、月に五万程度なら、なんとでも稼げそうな気はする。


 足るを知るというか、やけくそになったときにどこまでプライドを捨てられるか。

 でも仕事は選ばなければあるだろうし、正社員に拘らなければ何かしらの食い扶持はみつかるはず。


 いまどき、正社員だって永遠に雇用が保障されているとは限らない時代だ。


 だったら、せいぜい図太く生きるしかない。

 

 いい男になったな。